すごろく遊びの中で-----January 12th, 2006
今年最初の木曜日。久々に、Y.K.ちゃんにも会えました。
Y.K.ちゃんは、週に一度登園します。ですから残りの6日間、ずっと登園する日を楽しみにして過ごして来るわけです。スクールに来た時は、一週間分のエ ネルギーをこの一日に注ぎ込むかのように、いつも全力で遊びます。このため、毎日来ている子たちとの間に微妙なテンションのギャップが生じていました。
そのY.K.ちゃんも12月頃から落ち着きを見せ始め、休み明けの今日も、非常に安定した状態でよく学べていました。
習得のスピードには個人差がありますが、週に一日ですと、毎日来るお子さんと比べてしまえば、例えば、発話までの時間も必然的に多くを要しますし、クラス ルーティーンを身につけるまでにも時間がかかります。お楽しみの部分で言えば、やり逃すアクティビティも少なくありませんし、たまに会うお友だちとのお しゃべりに忙しくなることもあるでしょう。
Y.K.ちゃんの場合は、お母さまとのノートのやり取りを通して、双方共にゆったりと構えながらY.K.ちゃんの英語の習得を見守ってきました。
今日は「お正月あそび」のテーマに沿って、すごろく遊びをしました。
子どもたちは、「?」マークで止まると、リネット先生からいろいろな質問を受けなければいけません。
そのような中、つい導入していない質問文を使ってしまって、リネット先生も私も「しまった、答えられるかな?」という時がありました。例えば、"What color do you like?"とか、"What food do you like?"のような質問です。
驚いたことに、Y.K.ちゃん、"Pizza!!"と答えました。質問の意味を理解できたのです。Guessing(推測すること)は、言葉の習得におい て非常に大切なスキルです。母語以外の言葉で、100%内容を理解することは、時に不可能です。そのような時は、「たぶんこんなことを言っているのか なぁ」というようにguessingに頼らなくてはいけないのです。
幼児の場合、この力が自然に備わっていると思います。Y.K.ちゃんも、もともとこの力を持っているのですが、その力を発揮するための他の力(例えば先生 のお話を注意して聞くとか、周囲の様子から次に何をするのかを判断するなどの力)がまだ十分に準備されていなかっただけなのだと思います。
今日は、Y.K.ちゃんの持っている力を確認できたこと、嬉しく思いました。