2005年12月29日木曜日

ウィンターインテンシブコース第1日目-----イマージョンプログラム December 29th, 2005

いよいよ小学生対象のイマージョンプログラム、ウィンターインテンシブコースが始まりました。夏のプログラムからおよそ5ヶ月ぶりの開講となります。

前回は1日3時間で4日間のコースでしたが、冬休みは比較的短く、行事も多いことや、参加される生徒さんの都合などから、なんと、無学年制で1日6時間2日間コースという「超」インテンシブプログラムとなりました。

参加者は、1年生2名、2年生2名、3年生3名、4年生3名の計10名の小学生たちです。夏から2度目の参加という生徒さんと、今回初めてという生徒さんが半々くらいです。

イ マージョンプログラムとは、元来、第二、三言語を習得するための方法論の1つです。当スクールで学ぶ小学生たちは、昼間は普通の日本の小学校に通い、文科 省の定める教育課程を学んでいます。ですから、放課後、或いは長期休暇中、当スクールのプログラムに参加するのは、もちろん英語の習得を目的とするからで あります。

前回、夏のプログラムでは、3時間を4つに区切って、算数・理科・比較文化(社会)・英語・工作・クッキングなどをそれぞれ独立した「科目」として授業計 画を立てました。そのため、1時間が40分という短さになり、生徒さんが味わった楽しさは、例えばジェットコースターに乗ったような楽しさだったのではな いか、と反省しました。
そこで、今回のプログラムでは、「何を題材に学ぶか」ということはもちろん大切しつつも、英語の習得のために「その学びがターゲットとするものは何か」を より重視して授業計画を立てました。すなわち、総合学習式に、ある学習テーマに対して複数の異なった科目からアプローチをする、というような授業作りを試 みました。

まず、初日の午前は、初めて会うお友だちとのice breakingも兼ねて、英語と理科と工作を合わせた「手作り電話であいさつをしよう」という活動をしました。



6種類の糸電話を作り、ペアを組んであいさつを交わし、名前・年齢・通っている小学校・学年・担任の先生についてなどのQ&Aを互いに練習し合いながら、どの電話が最もよく音を伝えていたかを検討しあう、というものです。


午後は、算数と理科と工作、そして体育(?簡単なエクササイズ)を合わせて学習しました。テーマは「時間と時刻」。まずは低学年・高学年に分かれて、それ ぞれ時計の学習をしました。その後低学年は、ポール先生と"What's the time, Mr.Wolf?"で遊び、高学年は、リネット先生と"Time Bingo"を楽しみました。次に、全員でHour Glass(砂時計)作りをしました。


砂をこぼしながらも、みんな真剣に繰り返し1 minuteを計っていました。最後は、出来上がった砂時計で、「1分で何ができるかな?」と称して、みんなでジャンプをしたり、sit up(腹筋運動)をしたりして、6時間の英語生活の後のいい運動となりました。
前回と比べると、科目は異なっても一貫したテーマの中で学ぶことにより、ある一定の語彙が繰り返し使用されることとなるため、生徒さんたちの英語習得にはより効果的なのではないかという印象を受けました。

確かに6時間は長い時間でしたが、午前と午後で、授業に一貫性があったことで、意外と短く感じることができたのではないかと思います。