平成17年4月27日(水)
すばらしい快晴のもと、今日の二人は英語母語話者と水ふうせんを使って遊びました。目的は色の名前の復習とsimple verbs、コーディネーショントレーニングも兼ねています。スクールに戻ってくると英語母語話者は、ふうせんを庭に置いておくか教室に持って入るかを尋ねました。Dくんは質問の内容は分かりましたが、答え方を知りません。彼は中に持って入りたいと伝えたいのです。でも何も答えないDくんに対して英語母語話者は「庭に置いておくわよ」と声をかけ、庭へ出て行きます。そこでDくんは「ン、ン(uh-huhだったのかも知れません)、No!」と感極まって叫び、裸足のまま庭に飛び出してしまいました。その姿は、まるで言葉をまだうまく使えない1歳くらいの赤ちゃんのようでした。現在のDくんにとってはこの状況は非常にストレスかも知れませんが、3歳の子どもには、いえ、3歳の子どもだからこそ耐えられる負荷のように思います。乳児が母言語を習得していく自然な過程をここに垣間見たような気持ちがしました。