2005年9月22日木曜日

パンケーキにハニー-----September 22nd, 2005

Y.Y.ちゃんは、4月11日の第一回入園式から当スクールに通ってくださっている、言うなれば、正真正銘の「一期生」です。

お家でもお母さまから英語を習っているY.Y.ちゃんには、すでに英語生活への免疫ができていました。ある程度の語彙力もありましたし、何よりもY.Y.ちゃん自身が、英語を習得するために通っているんだ、という自覚を備えていました。

自分の語彙力の範囲内で何とかうまくやろう、というコミュニケーションの基本を心得ていましたし、外国人教師の言葉を逐一オウム返しし、少しずついろいろな表現を身につけていこうとしています。

外国人と接する際のマナーも問題なく、プリスクールに通うお子さんとしては、本当にどこをとっても非の打ち所がありません。よい意味で「そつ」がないので、というか、常に「よい」ので、実は連絡帳をつけるのが最もむずかしいお子さんでもあるのです。

正直、優等生な分、どうしても手のかかるお子さんより目が行き届きにくくなる・・・。
本当にY.Y.ちゃんの習得を考えた英語生活を提供できているだろうか?

リネット先生も私も、頭の中には、じつはそんなY.Y.ちゃんへの思いがずっとありました。

今日、この何気ない会話のなかで、私たちはY.Y.ちゃんのimprovementをはっきり実感することができました。他愛もない会話なのですが・・・

プレイタイムにおままごとをしていたY.Y.ちゃんは、ホットケーキを焼いて私のところへ持ってきてくれました。
"Kimie! Hot cake! Hot cake!"
私が、「Hot cakeは、Pan cakeって言うんだよ。」と教えると今度は、
"Lynette, pan cake! Pan cake! Here you are."
と、リネット先生のもとへホットケーキを差し出します。先生はThank youと受け取ると、
"What would you like to put on a pan cake?"(ホットケーキには何をつけるの?)
と、何気なく話しかけました。"put on"は、少なくともスクールではあまり馴染みのない言葉だったので、全くY.Y.ちゃんの答えを期待はしていませんでした。ところが、
"Honey!"
と、ごく当たり前に、自然なテンポで返ってきたので、先生も私もちょっと驚きました。

・・・たったこれだけのことです。たったこれだけのことだったのですが、なぜか私たちには妙にそれが嬉しくて、そしてY.Y.ちゃんの確実な成長を実感できたのです。